ネット販売の限界

古本と言えば、昔はこじんまりとしたお店でほそぼそとやっているのが通常でした。 いまはネットやコンピュータの急速な発展・スマホの普及により、大手の通販サイトやオークションで誰でも手軽に売り買いできるようになってきています。 本業でなくても多くの人が市場に参入しているのですから、専門の古本店といえど、存在が危うくなるのは避けられないと言っても過言ではありません。 ネットで本格的に古本販売店をやってみたいという人も多く、ライバルが次々に増えてきている中、満足のいく収入を安定して得ることができるのはほんの一握りです。 黒字が続けば良いほうで、仕入れにかかる資金・もろもろの経費を考えると、手元に残るお金は微々たるもの。 店舗を持たないぶん信用性の獲得にもコストをかけなければいけませんし、そのためにはどうしても店舗販売よりも安めの値段設定にする必要があります。 ただでさえ見通しの決して良いとはいえないネット販売で値段を切り詰めないととなると、どうにもやっていけません。 古本販売だけで長く続けていくのは至難の業と言えるでしょう。 ネット環境さえあれば誰でも気軽に始められることから、簡単に商売できると思っている人も多いかもしれません。 もちろん値打ちのある古本をオークションで売れば、それなりの儲けにはなるでしょう。 しかし定期的に出品できるわけではありませんし、そういった掘り出し物はめったに手に入りません。 売れるかどうか分からない古本をひたすら仕入れてきて、リストに追加してコツコツと捌いていくわけです。 浸透しているイメージとは裏腹に、ネット販売ですら年々衰退の一途をたどっているというのが古本業界の実際のところです。