古本屋に必要な環境は?

店内に本棚だけ並んでいても面白味に欠けますので、雑誌専用のラックを用意したり、ゾッキ本のための特価台に、組み立て式のワゴンを使い、店頭や入口に配置します。高価な本があるのでしたら、ガラスケースも用意すると見栄えもよくなるでしょう。

 大抵の古本屋は、レジのある場所が、店内の一番の奥であったり、入口であったりします。どちらがより良いかは、お客の流れとレイアウトと、店の構成によります。

 また、日差しは本の大敵です。本が日に焼けてしまうと、背表紙の文字がかすれて見えなにくくなり、価値が下がってしまいます。それを防ぐためにも、窓は少ないほうがいいので、壁側の窓は塞いでしまったほうが無難です。入口のほうが南向きの場合は、一日を通して日当たりがあるので、正面には日よけのテントが必要でしょう。レジは様々なものが並んでいます。昨今は随分と安価になって、四部門でも一万円少しよりしません。部門管理をするのであれば、部門は少ないよりも多いほうがいいでしょう。ただし、それはマメにデータ管理する、ことが前提の話です。何が売れているか、数字は嘘をつきません。金額の比率の高いものを広げてゆくことに使います。

 レジ台は机でもなんでもいいですが、引き出しが多くついていたほうが、いろいろと事務用品や包装材、消耗品を収納しておくのに有用です。パソコンを設置したり、プリンタから周辺機器を置くスペースも必要でしょう。そして、ちょっとした作業台もあればなお便利です。作業台は用途は実に広いものです。机の半分くらいの大きさでも置く場所があればいいと思います。帳場の背後にはパックヤードがあればいいのですが、そんなに広い店でなければ、本棚が最低ひとつは必要でしょう。お客さんから取り置きと頼まれた本や、売りにきてまだ精算を終えていない本の置き場所。新しく入荷した本の置き場所がなければいけません。そこに作業用のスペースがなければ、やがて本に埋もれて仕事をすることになるでしょう。少しの空間的余裕が欲しいものです。冷暖房の位置も決めておくのですが、暖房の吹き出し口の周辺には本は陳列できません。まともに乾いた暖気が吹き付けられると、本は変形し、売り物にはならなくなるからです。本にとっては、室温二十度前後で、湿度が五十パーセントが理想ですが、湿度調整までは難しいかもわかりません。あまり湿ったところなら、乾燥機の設置も検討すべきでしょう、その辺は店内に湿度計を置いてチェックしてみてください。黴も本の大敵です。本が黴だらけではお客からの信用を失います。

 図書館でも、年に二回は曝書ということをするのです。古本屋も、曝書までしなくても、本の入れ替えぐらいは、店に風を入れてやっておきたいところです。

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